本来「ビオトープ」とはドイツ語で「野生の生物が暮らす場所」のことですが
私たちのご提案する「ホームビオトープ」とは
「地域の野生の生き物たちが自立して生息・生育する自然のこと」です。
山や海の大自然だけでなくて、例えばほったらかしの植木鉢の中にもその中で虫や草が住みついていたり・・・
必死に生きている生き物の身になって気配りすれば、人と生き物が共存して暮らせるホームビオトープ
ができます。
生き物が喜んでやってきて暮らしてくれる・・・
そんな空間作りをしてみませんか?
大切なことは、「自然と共存させてもらう」という気持ちです・・・
生垣の中にすきまをつくると、ウグイスやリビタキなどの野鳥や、アシ
ナガバチ類などの生き物の進入路となり、隠れたり、えさを食べたり、
営巣したりする空間となります。
春先には「ホーホケキョ」となくウグイスの声を耳にすることができるでしょう。
ハチは初夏から秋にかけて営巣し、垣根の樹木につくガやチョウの幼虫
を捕獲して繁殖を防いでくれます。
金網や木製のフェンスにはツル植物やかん木類を這わせましょう。
景観もよく、野鳥類のビオトープネットワークの中継点や餌場、生育の
場となります。
ブロック塀や石積みにもツル植物を這わせると、そのすき間がカナヘビや
ヤモリなどの生育場所となります。
門柱脇には、人ばかりでなく生き物を招く小さなオープンガーデンを。
ナンテンなどを植えれば秋から冬にかけてヒヨドリやツグミ、ムクドリなど
の野鳥が、その赤い実を食べにやってくることでしょう。
タフブネを土中に埋め込んで、簡易池を作りましょう。
水草にトンボ類が産卵し、幼虫となると、カの幼虫であるぼうふらを
食べてくれます。
池の周辺にはチョウや野鳥の為の花壇や草地、ミニ林を。生き物通しの
食物連鎖ができてくると、より多くの種類の生き物が集まってくるようになります。